トルコ 悠久の大地       
       2013.2.27~3.7

エジプトへ行って以来、なんとなくトルコも行かねばと思ったりした。そうこうしているうちにトルコリラが投資の対象として、脚光を浴び始め、さらには、2020年オリンピック候補地で東京の最大のライバルに。これは行ってみないと。

危なっかしい始まりであった。

夜の9時半に関空集合、11時半の便で出発の予定であった。
いつもなら、ギリギリ到着する横着者であるが、今回は殊勝にもその60分前に到着する「はるか」を予約。京都駅へと向かった。

それが、京都駅に行ってみると、その「はるか」が無い(*_*) 人身事故があったとかで、関空から戻る「はるか」が戻らないため、運休とか。
仕方なく、30分後の「はるか」まで待つことにしたが、それがまた、30分ほど遅れて到着。それでも、1時間強のズレなら問題ないなと乗車して、車掌に到着時間を尋ねたら、人身事故が2カ所で起こったので、全く読めない、と。

集合時間はともかく、飛行機のチェックインカウンターの閉まる10時半には着きたいのだが、と車掌に聞いても、「わかりません、先ほどの戻りの列車はわからないまま、2時間遅れました」と。

そこで、旅行会社に電話するも、チェックインカウンターが閉まるまでには何とか来ていただかないとと。
到着時刻が読めないJRより、webで調べると次の駅の新大阪より、地下鉄、南海電車を乗り継いだら、何とか10時8分には着ける。但し、9時前に新大阪に着くのが前提、さらに新大阪での地下鉄乗り換え、なんばでの南海乗り換えは未経験だが、スーツケース持ちながらスムーズに行けるかのリスクも込みだ。

さて、実際には、9時前に新大阪に着いたので、えいやっとセカンドプランに。新大阪での乗り換えは結構な距離はあったが、何とかクリア、南海電車ラピート最終電車にも乗れた。

そこでもう1つの問題、モバイルWifiを関空で借りる予定をしていたが、営業時間が10時まで(-。-;
電話番号わからず、本社に電話するも時間外。結局、関空自体に電話して聞いて、待っててもらえることに。ありがたや^_^

ということで、10時20分ぐらいにはチェックインカウンターにたどり着け、めでたしめでたし、パチパチ。

でも、添乗員さんからは、先日のルクソールのバルーン事故をふまえ、バルーン乗船は中止にいたしますと。あれま、バルーンがオプションでなく付いてるツアーだから、決めたのに。テンションだだ下がり(≧∇≦)
 
トルコ01_アンカラ〜
カッパドキア

トルコ9日間の旅の始まりです。


 
トルコ02_バルーン
到着して次の日に、早くもツアーのクライマックスを体験。バルーン込みでのツアーだったので、これを体験しなくてどうする。
 
トルコ03_カッパドキア
(ゼルベ野外博物館)

順番は逆だけど、地上からカッパドキア観光、まずはゼルベ野外博物館へ。
 
トルコ04_絨毯
ツアーにお土産屋さんはつきもの。あの手この手で購買心を煽ります。

近頃のツアーのやり方なのか、ツアーメンバー全体の集合はないまま(あったとしても間に合わなかったが)、出発。メンバーが初めて集合したのは、ドーハの空港内。
さて、ツアーメンバーを見渡してみると見事に2分化、卒業旅行の女子大生グループとアラ還のペアが、半々ぐらいで30~40台、50台前半は誰もいないといった構成だった。
 
トルコ05_カイマルク
地下都市

地下都市って、どこまで残っているのか半信半疑であったが、なかなかのもの。見る価値あり。地下8階まであって、2000人が住んでいたとは信じられない。
 
トルコ06_カッパドキア
(ギョレメ野外博物館)

ここは洞窟の中のフレスコ画がメイン。イスラムの国でよく残っていたものだ。
 
トルコ07_カラバンサライ
トイレ休憩に立ち寄っただけだが、遥か千年の時を越えて迫るものがあった。
 
トルコ08_コンヤ
カッパドキアからパムッカレの途中にこの街はあり、休憩を取るにはもってこい。
カッパドキア、まさに世界遺産の要件を満たしてるな。特異な自然の景観、歴史的景観、宗教的価値のある遺産どれをとっても他にないすばらしいものばかりである。
 
トルコ09_ベリーダンス
パムッカレに夜到着して、夕食後、そのホテルで1ドリンクでベリーダンスが見れるというのでイスタンブールの予行演習も兼ねて、2階のバーに行ってみた。
 
トルコ10_パムッカレ
どうしても黄龍と比較してしまう。水が少なくなってきているようで、少し悲しい。
 
トルコ11_レザー
またまた、お土産屋さん。薄皮のジャケットにそそるものはあるんだけど、タンスの肥やしはもう結構。
 
トルコ12_エフェソス
本格的なローマ遺跡はクロアチアのスプリト以来。帝国の強大さと英知に脱帽です。
パムッカレは、若干残念だったが、エフェソスは予想以上だった。二千年を経て、少し前まではここで生活していたんだと思わせる遺跡群には圧倒される。
 
トルコ13_エーゲ海の日の出
アイワルクはエーゲ海の都市。朝食後、海岸に行ってみたら、夜明け直前だった。


 
トルコ14_トロイ
残念観光地で有名なところだが、さらに残念なことが、、、


 
トルコ15_ダーダネルス海峡
ダーダネルス海峡とボスボラス海峡。オリンピックがイスタンブールになったら、皆、覚えるかな。

 
トルコ16_オリエントハウス
ツアーのオプションで付いていたのは、無視して、インターネット情報から得た知識で日本から予約したベリーダンスディナーショー。初めての街で夜中に一人で出かけるリスクはあるものの、ワクワク。
今の世界史は西洋をメインに書かれているため、オスマントルコ帝国については詳しく教えられていない。しかし、600年もの間帝国を維持していたということは、尋常ではない。その理由に他宗教に寛大なイスラム教ということが、今のトルコでは教えられており、現在の政府もその方針は継続されている。このアジアと欧州を結ぶ微妙な土地にしたたかな人々が住む。そんなことを海峡を渡る際に感じざるを得ない。
 
トルコ17_ブルーモスク
巨大モスクだらけのイスタンブールでも、さすがと思わせるものがある。
 
トルコ18_ドルマパフチェ宮殿
本来なら、トプカプ宮殿を観光するはずが、定休日にあたり、この宮殿へ。でも、捨てたもんじゃない。
 
トルコ19_バザール
インディアンバザールは、ツアーの集合場所にもなっている。それに続くグランドバザールにも行ってみた。
 
トルコ20_アヤソフィア
ここがオプションでしか行けないのはなぜ?
イスタンブールはもはや中東の都市ではない。ここはアジアの顔をした欧州の大都会だ。交通機関もしっかりしてるし、なによりも治安がよくて安心できる。バザールの雰囲気にしても、無理やり引っ張り込むこともないが、ユーモアを交えながら適度な呼び込みもあって楽しい。
各観光スポットもよくわかるように整備されているし、多言語対応のイアホンガイドも用意されているので、一人で行っても大丈夫。

さて、ツアーであるが、参加の皆さん癖のない方ばかりなので快適に過ごすことができた。4名の方が体調を崩されていたようだが、大事にはならずによかったよかった。
ただ、普通と違う、時計回りの順路にはやはり違和感が、、 最後の方にカッパドキアでイスタンブールがやはり感動という意味では正解なんだろうな。
   
 
トルコ21_ガラタ塔
海岸ベリを歩いて、ガラタ塔が見えたので、このまま歩いてみることに。結構歩いたな。
 
トルコ22_ドーハ
ここもツアーの設定曜日の妙でドーハでトランジット。大金持ちの国はいかがなものか。
オリンピックの候補地としては、強力なライバルである。交通網が若干貧弱であるため、渋滞が日常化してるのは、マイナスであるが、このイスラム教国で開催される意義は、そのマイナス点を補っても余りあるし、一人で行って観戦しようと思えば、問題なくできる。
2020年はイスタンブールで決まりかな。それまでにもう一度行ってもいいかと思わせる都市である、トプカプ宮殿も今回は行けなかったしなぁ。

付録:カタールは一人当たりのGDP世界一の国、ただ、トランジットの暇つぶしツアーだけでは、その一端を見ることもできなかった。日本人だけのツアーなので「ドーハの悲劇」の舞台に立ち寄るというのは、悪くないアイディアだな。